【世界遺産】79時間目 鉱山関連遺産/複合遺産/自然の景観美~ヨーロッパの世界遺産

こんばんは、みや兄です!世界遺産検定1級合格に向けての勉強シリーズです。

公式テキストである「すべてがわかる世界遺産大事典(上)(下)」を中心に自分の苦手ポイントメモなどを加えていきたいと思います。

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今日は79時間目ということで「79鉱山関連遺産/複合遺産/自然の景観美」です

■鉱山関連遺産

◯エッセンのツォルフェライン炭鉱業遺産群

(文)ドイツ 2001年

登録基準(Ⅱ)(Ⅲ)

場所 ドイツ西部エッセン

歴史 19世紀半ばに発足したドイツ関税同盟(ツォルフェライン)炭鉱の跡地。

150年以上に及ぶ鉱業の発展と衰退の歩みを物語っている。

特徴 世界最大規模の採掘量を誇り、第二次世界大戦中はナチス・ドイツの政策を支えた

■1932年より稼働開始の第12炭坑のボイラー棟はバウハウスの影響を受けたモダニズム建築の一例と知られている。

Wikipedia→エッセンのツォルフェライン炭鉱業遺産群

◯アルマデンとイドリア:水銀鉱山の遺跡

(文)スペイン/スロベニア 2012年

登録基準(Ⅱ)(Ⅳ)

場所 スペインのアルマデンとスロベニアのイドリア。

特徴 近年まで世界最大だった水銀鉱山。スペイン国王フェリペ2世の時代にはどちらもスペイン領であった。

■銀の精錬には水銀が活用(アマルガム法)された。

アルマデンとイドリアは水銀精錬に特化した技術的・社会的なシステムを構築して発展

Wikipedia→アルマデンとイドリア:水銀鉱山の遺跡

◯ランメルスベルク鉱山とゴスラーの歴史地区、ハルツ山地上部の水利システム

(文)ドイツ 1992年/2008年範囲変更/2010年範囲拡大

登録基準(Ⅰ)(Ⅱ)(Ⅲ)(Ⅳ)

場所 ドイツ中央部ハルツ山麓にあるゴスラー

歴史 10世紀後半、銀鉱山ランメルスベルクの開発でゴスラーは発展。

特徴 後の神聖ローマ皇帝ハインリヒ2世は銀で「オットー・アーデルハイド・ペニヒ」と呼ばれる貨幣を鋳造。

■ゴスラーは13世紀にハンザ同盟に参加し第二の興隆期を迎えた。

Wikipedia→ランメルスベルク鉱山とゴスラーの歴史地区、ハルツ山地上部の水利システム

◯ファールンの大銅山地域

(文)スウェーデン 2001年

登録基準(Ⅱ)(Ⅲ)(Ⅴ)

場所 スウェーデン中部にあるダーラナ地方の山間。

歴史 約1000年に渡って採掘が続けられた銅山跡。

特徴 世界の銅の3分の2を産出した大鉱山の跡。

■ファールン大銅山は自由な鉱山労働者が株式を所有する共同運営組織だった。

Wikipedia→ファールンの大銅山地域

◯レーロースの鉱山都市と周辺

(文)ノルウェー 1980年/2010年範囲拡大

登録基準(Ⅲ)(Ⅳ)(Ⅴ)

場所 ノルウェー中部、北極圏近くの極寒の地にある都市レーロース。

歴史 1644年に発見された銅鉱山にやってきた労働者によって作られた街。1977年に閉山。

特徴 1784年にこの街唯一の石造りの建物として再建された白い聖堂がある。

Wikipedia→レーロースの鉱山都市と周辺

◯バンスカー・シチアウニツァの鉱山都市と近隣の技術遺産

(文)スロバキア 1993年

登録基準(Ⅳ)(Ⅴ)

場所 スロバキア中央の山間部の都市バンスカー・シチアウニルア。

歴史 12世紀半ばに開発され、17世紀になると世界で初めて火薬による掘削が行われた。

特徴 17~18世紀に最盛期を迎えた金、銀鉱山を中心とした鉱山都市。

■街にはロマネスク様式の鉱業会館などが立ち並ぶ。

Wikipedia→バンスカー・シチアウニツァの鉱山都市と近隣の技術遺産

◯ワロン地方の主要な鉱山遺跡

(文)ベルギー 2012年

登録基準(Ⅱ)(Ⅳ)

場所 ベルギーを東西に横断する形で形成。

歴史 19~20世紀のベルギー石炭鉱山の中で最も保存状態が良い。

特徴 グランド・ホルヌの炭鉱と鉱夫街は19世紀前半にブルーノ・ルナールが設計。

Wikipedia→ワロン地方の鉱山遺跡

■複合遺産

◯メテオラの修道院群

(複)ギリシャ 1988年

登録基準(Ⅰ)(Ⅱ)(Ⅳ)(Ⅴ)(Ⅶ)

場所 ギリシャ北西部。

歴史 11世紀頃にギリシャ正教の修道士たちがメテオラ付近に移住。

特徴 500mを越える高所に位置するメタモルフォシス修道院

■メタモルフォシス修道院やアギオス・ステファノス修道院など6つの修道院は現在も修道士たちが修道生活を続けている。

15~16世紀に制作されたクレタ様式のフレスコ画は、ポスト・ビザンツ芸術の発展を示す重要な作品群。

Wikipedia→メテオラの修道院群

◯聖山アトス

(複)ギリシャ 1988年

登録基準(Ⅰ)(Ⅱ)(Ⅳ)(Ⅴ)(Ⅵ)(Ⅶ)

場所 ギリシャ北部のアクティ半島

歴史 885年にビザンツ帝国から自治権を与えられて以来その権利を守り続けている。

特徴 20の修道院と100ほどのスキティ(別院)や僧庵が点在するギリシャ正教の聖地

■今でも女人禁制。山内の修道院は現在でもユリウス暦を維持している。

Wikipedia→聖山アトス

◯オフリド地方の自然及び文化遺産

(複)アルバニア/北マケドニア 1979年/1980、2019年範囲拡大/2009年範囲変更

登録基準(Ⅰ)(Ⅲ)(Ⅳ)(Ⅶ)

場所 オフリド湖の北東岸に位置するオフリド。

歴史 ヨーロッパで最も古くから人が定住した場所の一つ。

特徴 オフリドは聖クリメントがキリル文字を用いて聖書などの翻訳や教育を行い、各地へスラブ文化が広まる際の中心地。

■聖クリメントが創建したスラブ地域最古の聖パンテレイモン修道院。湖畔の切り立った崖の上に建つ聖ヨハン・カネオ聖堂

オフリド湖はバイカル湖やアフリカのタンガニーカ湖と並ぶ最古の湖。冬でも凍結しない。

Wikipedia→オフリド地方の自然及び文化遺産

◯イビサ島の生物多様性と文化

(複)スペイン/ 1999年

登録基準(Ⅱ)(Ⅲ)(Ⅳ)(Ⅸ)(Ⅹ)

場所 スペインの東側に浮かぶ島

歴史 フェニキア人によって都市が築かれ、海上貿易の拠点となった。

特徴 多様な文化と生物が存在する島。

■「風車の丘」を意味するプッチ・フダス・ムリンスと呼ばれる墓地。「上の街(ダルト・ビラ)」と呼ばれる旧市街。

生物学的にも重要で固有種の海藻ポシドニア・オセアニカ。モンクアザラシをはじめとする豊かな海洋生物の生態系。

Wikipedia→イビサ島の生物多様性と文化

◯サーメ人地域

(複)スウェーデン 1996年

登録基準(Ⅲ)(Ⅴ)(Ⅶ)(Ⅷ)(Ⅸ)

場所 北極圏のラップランド

歴史 一部のサーメ人は昔ながらのトナカイと共に暮らす移住生活を行っている

特徴 氷河が培ってきた自然と、そこに暮らすサーメ(ラップ)人が生み出した文化。

■スウェーデン最北端の4つの国立公園と2つの国立自然保護区、スリチェルマ氷河地帯、チューオルタ渓谷、ラパダーレ・デルタを含む地域。

Wikipedia→サーメ人地域

■自然の景観美

◯ユングフラウ‐アレッチュのスイス・アルプス

(自)スイス 2001年/2007年範囲拡大

登録基準(Ⅶ)(Ⅷ)(Ⅸ)

場所 スイス南西部アルプス山脈北部ベルナー・アルプスにそびえるユングフラウ。

特徴 ヨーロッパ最大の氷河。

■「若き乙女」の意味のユングフラウ。アルプス最大の氷河アレッチュ氷河

アレッチュ氷河周辺では浸食作用による氷河地形の典型を見ることができる。

※氷河地形=U字谷、圏谷、岩峰堆石など。

Wikipedia→ユングフラウ‐アレッチュのスイス・アルプス

◯ジャイアンツコーズウェイとその海岸

(自)イギリス 1986年/2016年範囲変更

登録基準(Ⅶ)(Ⅷ)

場所 アイルランド島北端の海岸線に位置する。

特徴 約6000万年前に地殻変動でできた正六角形をした約4万本の玄武岩の石柱が約8kmにわたって連なる海岸。

■壮大な奇観はこの地に伝わる巨人伝説にちなんでジャイアンツコーズウェイ(巨人の石道)と名付けられた。

アイアンホースと呼ばれた競走馬の方を思い出してしまう。芝もダートも強かったなジャイアンツコーズウェイ。

Wikipedia→ジャイアンツコーズウェイとその海岸

◯プリトヴィツェ湖群国立公園

(自) 1979年/2000年範囲拡大

登録基準(Ⅶ)(Ⅷ)(Ⅸ)

場所 クロアチアの西側

特徴 エメラルドグリーンの大小16の湖が92の滝によってつながる幻想的な風景。

■プリトヴィツェ川の水は炭酸カルシウム濃度が高い

川の上流にある湖群は鬱蒼とした森林に囲まれたドロマイト(白雲岩)の渓谷にある。

Wikipedia→プリトヴィツェ湖群国立公園

◯ポルト湾:ピアナのカランケ、ジロラッタ湾、スカンドラ保護区

(文自複)国名 年/年範囲拡大

登録基準(Ⅶ)(Ⅷ)(Ⅹ)

場所 フランスに属する地中海西部のコルシカ島にある。ボルトガルは関係ないです。

特徴 切り立った断崖の海岸線と2000m級の山並みの美しい景観。

■フランスの文豪モーパッサンによって「海からそびえる山」と称された。

島固有の常緑灌木マキーに覆われた斜面が特徴のスカンドラ半島。

クイズでもよく出てくるモーパッサン、エッフェル塔が嫌いなことでも有名ですね。

Wikipedia→ポルト湾:ピアナのカランケ、ジロラッタ湾、スカンドラ保護区

◯レユニオン島:峻峰と圏谷、その外縁

(自)フランス 2010年

登録基準(Ⅶ)(Ⅹ)

場所 マダガスカルの東側に浮かぶ島。

特徴 休火山のピトン・デ・ネージュと活発に活動するピトン・ドゥ・ラ・フルネーズの2つの火山を中心とする島。

■世界遺産にはレユニオン国立公園の中心地域で島全体の40%の3つのエリアに分かれて登録されている。

2つの火山の頂を中心に断崖、峡谷、森に覆われた盆地などが美しい景観を作り上げている。

Wikipedia→レユニオン島:峻峰と圏谷、その外縁

◯フランス領南方地域の陸と海

(自)フランス 2019年

登録基準(Ⅶ)(Ⅸ)(Ⅹ)

場所 インド洋南部の南極大陸のすぐ近く。

クローゼ諸島、ケルゲレン群島、サン・ポール群島、アムステルダム群島と60の小さな亜南極諸島で構成。

特徴 オウサマペンギンやキバナアホウドリの生息数が世界で最も多い。

■鳥類や海棲哺乳類の生息密度も高く、生物多様性にとってのオアシスといえる。

オウサマペンギンのひなはタワシみたいでかわいいので見てほしいです。

Wikipedia→フランス領南方地域の陸と海

◯テイデ国立公園

(自)スペイン/ 2007年

登録基準(Ⅶ)(Ⅷ)

場所 大西洋のスペイン領カナリア諸島テネリフェ島。

特徴 スペイン最高峰3718mのテイデ山を中心とした国立公園。

■火山とラス・カニャダスの断崖が織りなす壮大な地形は山肌の多彩な色調や立ち込める雲海と相まって特徴的な景観を生み出している。

Wikipedia→テイデ国立公園

◯ガラホナイ国立公園

(自)スペイン 1986年

登録基準(Ⅶ)(Ⅸ)

場所 イベリア半島から南西に約1000km離れた大西洋上に浮かぶカナリア諸島ゴメラ島。

特徴 湿潤な海風によって発生した霧により太古の環境が保たれ続けた火山島。

■標高1487mのガラホナイ山を中心とした霧の島。

1年を通じて気候が一定で500万年~170年前と同じ種類のゲッケイジュ林が密生。

Wikipedia→ガラホナイ国立公園

◯ピリン国立公園

(自)ブルガリア 1983年/2010年範囲拡大

登録基準(Ⅶ)(Ⅷ)(Ⅸ)

場所 ブルガリア南西部ピリン山地。

特徴 2500m級の山々が60も連なる壮大な景色が見られるブルガリア最大の自然公園。

■氷河期の地形を残したブルガリア国内で2番目に高いヴィクレン山を中心とした地帯に170の湖沼や滝、洞窟が点在。

ブルガリアで絶滅の危機にある植物の2割以上が生育し、ムナジロテンやアナグマなど希少な動物も生息している。

Wikipedia→ピリン国立公園

◯プトラナ台地

(自)ロシア 2010年

登録基準(Ⅶ)(Ⅸ)

場所 中央シベリア北部に位置、北極圏まで数百kmの位置。

特徴 亜北極圏から北極圏に至る生態系が観察できる。孤立した山岳地帯の自然環境。

ロシアのプトラナ国立自然保護区と一致している。

■テイルズのダンジョン名にありそうな名前のプトラナ台地。

Wikipedia→プトラナ台地

おわりに

「鉱山関連遺産/複合遺産/自然の景観美」については、まずは鉱山関連は遺産名と国名と資源名を抑えておく。複合遺産は文化的な部分と自然の部分の重要語句を覚える。自然の景観美は特徴的な景観や地名や生物の名前をセットで覚える。

世界遺産検定の他にも色々なジャンルの記事を書いてますので気になるジャンルがありましたら読んでいただけると幸いです。

これからも生活の役に立つ記事、楽しい記事を少しずつ書いていきたいと思います!

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