【世界遺産】82時間目 先住民族の遺跡(中米)/(南米)~アメリカ大陸の世界遺産
こんばんは、みや兄です!世界遺産検定1級合格に向けての勉強シリーズです。
公式テキストである「すべてがわかる世界遺産大事典(上)(下)」を中心に自分の苦手ポイントメモなどを加えていきたいと思います。
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今日は82時間目ということで「82先住民族の遺跡(中米)/(南米)」です
■先住民族の遺跡(中米)
◯テオティワカンの古代都市
(文)メキシコ 1987年
登録基準(Ⅰ)(Ⅱ)(Ⅲ)(Ⅳ)(Ⅵ)
◯場所 メキシコシティ北東約50km。
◯歴史 築いた民族は不明。紀元前200年前後から小集落が集合、350~650年頃に最盛期。
遺跡からは400以上もの黒曜石の加工場が見つかっている。
14世紀にメシーカ人がアステカ帝国を建設。16世紀にスペイン人がアステカ帝国を征服する。
◯特徴 太陽のピラミッドや月のピラミッドなど約600基のピラミッド。建築様式は「タルー・タブレロ式」
太陽のピラミッドは夏至に太陽が目の前に沈むように造られている。
儀式場跡にはケツァルコアトルのピラミッドがある。
Wikipedia→テオティワカンの古代都市
◯ソチカルコの古代遺跡地帯
(文)メキシコ 1999年
登録基準(Ⅲ)(Ⅳ)
◯場所 メキシコ南部
◯歴史 650~900年頃まで栄えたメキシコ各地の芸術様式が混在する都市遺跡。
◯特徴 ソチカルコは「花々の館」という意味。
発掘された遺構にはケツァルコアトルの彫刻がある神殿など。
都市は自然の丘陵が連なる地形に作られており最も高い丘を囲むように6つの低い丘がある。
Wikipedia→ソチカルコの古代遺跡地帯
◯エル・タヒンの古代都市
(文)メキシコ 1992年
登録基準(Ⅲ)(Ⅳ)
◯場所 メキシコ湾沿岸の高温多湿地
◯歴史 9~13世紀初頭に繁栄した都市遺跡。
◯特徴 球戯場やピラミッドがある。壁龕のピラミッドは365個の壁龕を持つ独特なピラミッド。
「エル・タヒン」はトトナカ人やワステカ人の言語で稲妻。
Wikipedia→エル・タヒンの古代都市
◯パキメの遺跡
(文)メキシコ 1998年
登録基準(Ⅲ)(Ⅳ)
◯場所 メキシコ北部チワワ州の砂漠地帯
◯歴史 13~15世紀中期までトルコ石や塩などの貿易基地として栄えた。
◯特徴 ケツァルコアトルの図像や球戯場などのメキシコ先住民特有の遺跡が残る。
6~7階建てのアドベの集合住宅など、アメリカ合衆国南西部のプエブロ文化の影響も色濃い。
※アドベ=わら混じりの日干しレンガ ※プエブロ文化=アメリカ合衆国南西部に暮らすタオスやホピなどの先住民の共同体の文化
Wikipedia→パキメの遺跡
■先住民族の遺跡(南米)
◯ラパ・ニュイ国立公園
(文)チリ 1995年
登録基準(Ⅰ)(Ⅲ)(Ⅴ)
◯場所 チリの海岸から西へ約3700kmのパスクア島。(イースター島)
◯歴史 10世頃にポリネシアに起源をもつ長耳族がカヌーに乗って移住。
◯特徴 島には900体ほどのモアイが残っている。
モアイ像の石は島の東に位置するラノ・ララク火山の周辺で採れる。
モアイを倒しあう「フリ・モアイ」が行われた。
Wikipedia→ラパ・ニュイ国立公園
◯ナスカとパルパの地上絵
(文)ペルー 1994年
登録基準(Ⅰ)(Ⅲ)(Ⅴ)
◯場所 ペルー南部のナスカ台地と近郊のパルパ地区。
◯歴史 紀元前2~後6世紀頃に発展したナスカ社会によって製作されたと考えられている。
◯特徴 地上絵は太平洋からアンデス山脈の約450㎢にもわたる範囲に広がる。
台地の表面は褐色に変色した小石が広がるがすぐ下には白い砂の層があり、褐色の小石を取り除くと白い砂が露出する。
地上絵は1926年アルフレッド・ローバーたちにより発見。動物や昆虫の形の地上絵はマリア・ライヘらによって発見された。
Wikipedia→ナスカとパルパの地上絵
◯チャンチャンの考古地区
(文)ペルー 1986年/1986年危機遺産
登録基準(Ⅰ)(Ⅲ)
◯場所 ペルー北西部
◯歴史 12~15世紀にかけて南北1000kmを支配したチムー王国の首都だった。
◯特徴 遺跡にはアドベの壁で区切られたラ・シウダデラと呼ばれる区画が9つある。
沿岸地域に位置すること、素材の問題などで風化による破壊が進み危機遺産リストに登録。
Wikipedia→チャンチャンの考古地区
◯聖都カラル・スペ
(文)ペルー 2009年
登録基準(Ⅱ)(Ⅲ)(Ⅳ)
◯場所 ペルー中部西側。砂漠の台地を見下ろすスぺ川の谷に位置。
◯歴史 アメリカ大陸に興った文明の中でも最も古いものの一つで約500年続いた。
◯特徴 石碑、土壇、窪地にある円形広場は建築技法も特徴的で保存状態も良い。
ピラミッドや指導者の住居を含む都市計画や建造物の配置から強力な宗教指導者がいあた文明と考えられる。
■18の都市遺跡の一つカラルは6つの巨大ピラミッドを含む複合建築物群。
この地で見つかったキープからはカラルの発展と文明の複雑さが明らかに。
Wikipedia→聖都カラル・スペ
◯チャビンの考古遺跡
(文)ペルー 1985年
登録基準(Ⅲ)
◯場所 ペルー中部にあるブランカ山群の東斜面、標高3200m付近の高地。
◯歴史 紀元前1500~前300年の間に形成された、最も古く、最も有名な石造祭祀遺跡。
◯特徴 初期に造られた旧神殿と後期の新神殿からなる。
縦横に巡らせた地下回廊、獣形の精巧な彫刻、旧神殿最奥部のジャガーを擬人化した主神体ランソン像などチャビン文化の重要な遺跡が神殿内にある。
■この地がアンデス文明の起源と考えられている。
Wikipedia→チャビンの考古遺跡
◯ディキスの石球のある先コロンブス期の首長制集落群
(文)コスタリカ 2014年
登録基準(Ⅲ)
◯場所 コスタリカ南部のディキスデルタに位置する4つの考古遺跡。
◯歴史 西暦500年の1500の先コロンブス期にかけての社会、経済、政治の複合的なシステムが存在した独自の例。
◯特徴 直径0.7~2.57mの完璧な球形をした石球が集積している。
人工的なマウンド(土塁)や埋葬地からなり、首長は力関係に応じた階層的な集落を形成。
■1930年代に密林で開墾者により発見。
Wikipedia→ディキスの石球のある先コロンブス期の首長制集落群
◯ティエラデントロ国立考古公園
(文)コロンビア 1995年
登録基準(Ⅲ)
◯場所 コロンビア南西部アンデス山脈中腹に位置。
◯歴史 6~10世紀に先住民パエス人が作った円形の地下墓室が点在する考古学地域。
◯特徴 地下墓は柔らかい砂岩を掘って造られたもの。深さは2.5m~7mに達する。
■セゴビアの円形墓地は直径約12mの広さ。天井や壁一面に顔料を使って描いた幾何学模様や神をかたどったレリーフなどが見られる。
農具や骨つぼが出土。アンデス北部におけるプレ・インカの高度な文明を伝える。
Wikipedia→ティエラデントロ国立考古公園
◯サン・アグスティン考古公園
(文)コロンビア 1995年
登録基準(Ⅲ)
◯場所 アンデス山脈中腹。
◯歴史 18世紀半ばにスペイン人宣教師によって発見。最古の遺跡は紀元前6世紀頃までさかのぼる。
◯特徴 小神殿や墳墓、400もの石像からなる南米最大規模の遺跡群。
■神や人、ヘビ、トカゲ、カエル、空想上の生物などをかたどった石像は5世紀頃から造られたと考えられている。
いずれも小神殿や墳墓と共にあることから宗教的モニュメントと考えられている。
墳墓の大きさや形態に違いがあり、社会的な階層構造が存在していたと推測されている。
Wikipedia→サン・アグスティン考古公園
◯サマイパタの砦
(文)ボリビア 1998年
登録基準(Ⅱ)(Ⅲ)
◯場所 ボリビア東部、アンデス山麓。
◯歴史 インカ帝国以前の高度に発展した文明や宗教の証拠とされているが、この施設を造った民族は未だ不明。
◯特徴 石英を含む赤みがかった砂岩層に様々な彫刻が施された集落遺跡。
規模は東西250m、南北60m。西側にジャガーやヘビなどが描かれた石彫や祭壇。南側に行政施設や居住区、水路跡などが確認。
■「砦」と呼ばれるが先住民族の祭祀施設と考えられている。
Wikipedia→サマイパタの砦
◯ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地
(文)ボリビア 2000年
登録基準(Ⅲ)(Ⅳ)
◯場所 ボリビア西部、チチカカ湖畔南東の標高3,850mの高地に位置。
◯歴史 紀元前3世紀に始まり、6~10世紀の全盛期にボリビア全土やペルー南部、チリ、アルゼンチン北部に渡る地域を治めた。
◯特徴 インカ帝国以前の多くの建築物を残す都市遺跡。
■高さ18mのピラミッド神殿アカパナや一枚岩で造られた太陽の門、月の門、高mさ7.3もの石彫人像など、巨岩を多用していることから高度な石加工技術を持っていたと推測される。
Wikipedia→ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地
おわりに
「先住民族の遺跡(中米)(南米)」については、まずは細かいところは難しいので遺跡名とキーワードの組み合わせから覚えていきたい。
世界遺産検定の他にも色々なジャンルの記事を書いてますので気になるジャンルがありましたら読んでいただけると幸いです。
これからも生活の役に立つ記事、楽しい記事を少しずつ書いていきたいと思います!
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