【世界遺産】51時間目 複合遺産/自然の景観美/地球生成の歴史~アフリカの世界遺産

こんばんは、みや兄です!世界遺産検定1級合格に向けての勉強シリーズです。

公式テキストである「すべてがわかる世界遺産大事典(上)(下)」を中心に自分の苦手ポイントメモなどを加えていきたいと思います。

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今日は51時間目ということで「51複合遺産/自然の景観美/地球生成の歴史」です

■複合遺産

◯ンゴロンゴロ自然保護区

(複)タンザニア 1979年/2010年範囲拡大

登録基準(Ⅳ)(Ⅶ)(Ⅷ)(Ⅸ)(Ⅹ)

場所歴史特徴

■火山の噴火によって生まれたクレーターを中心に広がる大草原。

現地の言葉で「巨大な穴」を意味するンゴロンゴロ・クレーター

ンゴロンゴロ地区は人類の起源の研究でも重要な場所。

保護区の西端のオルドゥヴァイ渓谷アウストラロピテクスをはじめとする先史人類の骨や足跡の化石、石器が多数発見されている。

ンゴロンゴロの一帯はマサイ族が住む地域であった。(セレンゲティ国立公園との関係性も覚えておく)

Wikipedia→ンゴロンゴロ自然保護区

◯タッシリ・ナジェール

(複)アルジェリア 1982年

登録基準(Ⅱ)(Ⅲ)(Ⅶ)(Ⅷ)

場所 サハラ砂漠最深部

特徴 現地のタマシェク語で「川が流れる台地」という意味。

4つの時代で区分される岩絵。定期的に雨の降る恵まれた土地で、豊かな動物相が見られたことが岩絵からわかる

Wikipedia→タッシリ・ナジェール

◯エネディ山塊:自然的・文化的景観

(複)チャド 2016年 文化的景観

登録基準(Ⅲ)(Ⅶ)(Ⅸ)

場所 チャドの北東に位置

特徴 サハラ砂漠最大の壁画群の一つ

長時間で水や風に浸食され台地となった砂岩のの山塊。

もっとも大きな峡谷は常に水をたたえており、山塊に生息する動植物の生態系を維持するうえで重要な役割をはたしている

Wikipedia→エネディ山塊:自然的・文化的景観

◯マロティ-ドラーケンスベルグ公園

(複)南アフリカ/レソト 2000年/2013年範囲拡大

登録基準(Ⅰ)(Ⅲ)(Ⅶ)(Ⅹ)

場所 南アフリカ東部に位置する山岳地帯

特徴 風光明媚な景勝地でヒゲハゲタカなどの野鳥など貴重な動植物が生息、ラムサール条約の登録地にもなっている。

一帯の洞窟にはサン族が4000年以上にわたって描いたとされる35,000点以上ものの岩絵が残る。

Wikipedia→マロティ-ドラーケンスベルグ公園

◯バンディアガラの断崖

()マリ 1989年

登録基準(Ⅲ)(Ⅶ)

場所 マリ中央部のニジェール川流域

特徴 15世紀にやってきたドゴン族の集落が残る地域。

集落はアンマという神を信仰するドゴン族の神話に由来しており集会場のトグナはドゴンの始祖を表す8本ので支えられている。

Wikipedia→バンディアガラの断崖

■自然の景観美

◯キリマンジャロ国立公園

(自)タンザニア 1987年

登録基準(Ⅶ)

場所 タンザニア北東部

特徴 山の中央には西からシラー峰キボ峰、マウェンジ峰が並ぶ。

サバンナから山頂までの標高差は5000mあり植物相や動物の生態も変化が大きい。

標高3000mからはヒース(=ツツジ科やマメ科の低木の総称)と草原が広がる。

1848年 ヨハン・レープマンがキリマンジャロに雪があることを報告。

後に地理学者ハンス・マイヤーが登山家ルートヴィヒ・プルトミュラーの協力のもと山頂付近に到達し雪があることを確認。

キリマンジャロはケニアとの国境に位置するが山体の全体がタンザニア領となっている。

Wikipedia→キリマンジャロ国立公園

◯アイールとテネレの自然保護区群

(自)国名 1991年/1992年危機遺産

登録基準(Ⅶ)(Ⅸ)(Ⅹ)

場所 ニジェールのほぼ中央、アイール産地の一部とテネレ砂漠からなる

特徴 厳しい乾燥地帯だが多種の動植物が生息している。

保護区の中央部には調査研究と絶滅危惧種の保護を目的に特別保護区が設けられている。

砂漠に生息する希少種の牛科のアダックスダマカゼルにとっての最後の避難所となっている。

保護区内では新石器時代文明の後も発見された。

現在でもトゥアレグ族が暮らしており、特別保護区内での狩猟や伐採の禁止は彼らの生活手段を奪ったため内戦に発展、危機遺産入りする。

Wikipedia→アイールとテネレの自然保護区群

◯ツィンギー・ド・ベマラハ厳正自然保護区

(自)マダガスカル 1990年

登録基準(Ⅶ)(Ⅹ)

場所 マダガスカル島西部マジュンガ州

特徴 自然保護、景観保護を目的に指定された保護区。

ツィンギーは「先のとがった」という意味。保護区内には尖った岩がそそり立っている。

レムールと呼ばれるキツネザルの仲間が有名。悪魔の使いと恐れられているアイアイは絶滅が危惧される。

「シファカ跳び」というユニークな歩き方で道を渡る姿で知られるベローシファカ

Wikipedia→ツィンギー・ド・ベマラハ厳正自然保護区

◯大地溝帯にあるケニアの湖沼群

(自)ケニア 2011年

登録基準(Ⅶ)(Ⅸ)(Ⅹ)

場所 リフトバレー州

特徴 ボゴリア湖、ナクル湖、エレメンタイタ湖などの比較的浅い湖が地下でつながり広がっている。

この地域はコフラミンゴにとって重要なエサ場。モモイロペリカンの営巣や繁殖の拠点。

野生動物の生態学的プロセスを研究するうえで貴重。

Wikipedia→大地溝帯にあるケニアの湖沼群

◯ウニアンガ湖群

(自)チャド 2012年

登録基準(Ⅶ)

場所 チャド共和国北部

特徴 サハラ砂漠でも最も暑く乾燥した地域。互いにつながりあう18の湖から構成されている。

現在は大きく2つのグループに分かれている。

ウニアンガ・ケビルには4つの湖があり、最大の塩湖ヨアン湖は塩分が強く、藻類とわずかな微生物しか生息していない。

ウニアンガ・スリには14の湖があり、非常に澄んだ淡水湖であるので魚類などの水生生物の生息地となっている。

Wikipedia→ウニアンガ湖群

◯ジュジ国立鳥類保護区

(自)セネガル 1981年

登録基準(Ⅶ)(Ⅹ)

場所 セネガル川の河口付近

特徴 地中海とサハラ砂漠から150万羽以上の渡り鳥が飛来する場所。ラムサール条約にも登録されている。

河口のデルタ地帯には5,000羽ほど生息するモモイロペリカンなど300種の鳥類が確認されている。

絶滅の危機に瀕しているアフリカマナティも生息。

Wikipedia→ジュジ国立鳥類保護区

◯イシマンガリソ湿地公園

(自)南アフリカ 1999年

登録基準(Ⅶ)(Ⅸ)(Ⅹ)

場所 南アフリカの北東部の海岸部

特徴 セント・ルシア湖とムクゼ湿原を中心にサンゴ礁、砂浜など多様な自然環境を持つ。

公園内は53種のサンゴが見られるが、この地がアフリカでサンゴが見られる南端

Wikipedia→イシマンガリソ湿地公園

◯マラウイ湖国立公園

(自)マラウイ 1984年

登録基準(Ⅶ)(Ⅸ)(Ⅹ)

場所 マラウイの国土の4分の1を占めるマラウイ湖の南端。

特徴 マラウイ湖は透明度が高く、温度が一年を通じて一定でありこの湖の魚には産卵期がない。

シクリッド科の魚はガラパゴス諸島のフィンチに匹敵する、生命の進化を解明する上での重要な研究材料とされている。

Wikipedia→マラウイ湖国立公園

◯アルダブラ環礁

(自)セーシェル 1982年

登録基準(Ⅶ)(Ⅸ)(Ⅹ)

場所 セーシェル諸島の最も西に位置。

特徴 環状に浮かんだ大小4つのサンゴ島。

体重300kgに達する世界最大のリクガメの一種アルダブラゾウガメが約15万頭生息。

珍しい植物も多くダーウィンが当時の政府に保護を進言した。

Wikipedia→アルダブラ環礁

◯シミエン国立公園

(自)エチオピア 1978年

登録基準(Ⅶ)(Ⅹ)

場所 アフリカ第4の山ラスダジャン山がそびえる山岳地帯の公園。

特徴 世界で最初にできた世界遺産12のうちのひとつ。

シミエン山地は一日の寒暖差が激しく、限られた動植物しか生息できない。

ワリアアイベックスやここでしか見られないゲラダヒヒなどが観察できる。

Wikipedia→シミエン国立公園

◯マナ・ブールズ国立公園、サピとチュウォールの自然保護区

(自)ジンバブエ 1984年

登録基準(Ⅶ)(Ⅸ)(Ⅹ)

場所 ジンバブエ北部、ザンベジ川の中流域、アフリカ大地溝帯の断層が横切る谷間に広がる。

特徴 マナ・ブールズ国立公園と隣接するサピとチュウォールという2つの自然保護区は草食動物の楽園となっている地域。

雨季には完全に浸水するため人間や肉食動物はあまり見られず、乾季でも緑が生い茂るため草食動物に適した環境に。

クロサイやナイルワニなど希少な生物も生息する。

Wikipedia→マナ・ブールズ国立公園、サピとチュウォールの自然保護区

◯ケニア山国立公園と自然林

(自)ケニア 1997年/2013年範囲拡大

登録基準(Ⅶ)(Ⅸ)

場所 ケニア中部

特徴 標高3800m以上の高山帯には、寒冷に耐えるべく大型になったキキョウ科のジャイアントロベリアなどアフリカ固有の高山植物が群生している。

自然林ではアフリカゾウやクロサ、ヒョウなどの野生動物が見られる。

赤道直下にありながら12の氷河を頂くケニア山は神が住む山とされていた。

Wikipedia→ケニア山国立公園と自然林

◯ルウェンゾリ山地国立公園

(自)ウガンダ 1994年

登録基準(Ⅶ)(Ⅹ)

場所 ウガンダ西部

特徴 アフリカで3番目に高い標高5109mのマルゲリータ峰(スタンリー山)を含む山岳地帯。

赤道直下だが山頂は万年雪と氷河に覆われ、標高が上がるにつれ植生が変化する様子が見られる。。

Wikipedia→ルウェンゾリ山地国立公園

■地球生成の歴史

◯ナミブ砂漠

(自)ナミビア 2013年

登録基準(Ⅶ)(Ⅷ)(Ⅸ)(Ⅹ)

場所 ナミビアの大西洋側の砂漠

特徴 霧の影響を受けた広大な砂丘を含む世界でも珍しい海岸砂漠。「ナミブ」はサン族の言葉で「何もない」

砂に鉄分が付着し酸化するため、酸化鉄の色により砂漠は赤く見える。

ナミブ砂漠の主な水源は宇井から流れ込む霧。

Wikipedia→ナミブ砂漠

◯ワディ・アル・ヒタン(鯨の谷)

(自)エジプト 2005年

登録基準(Ⅷ)

場所 エジプトのカイロの西150kmに位置。

特徴 およそ4000万年前のクジラの祖先にあたる海洋動物の化石が多数発見されている砂漠地帯。

かつては浅い海が広がり、バシロサウルスと呼ばれる後ろ足のあるクジラが生息していた。

陸の哺乳類が。海生哺乳類へと進化していく過程を解明する過程でを解明する上でここから出土される多くの化石は重要である。

Wikipedia→ワディ・アル・ヒタン(鯨の谷)

◯メ渓谷自然保護区

(自)セーシェル 1983年

登録基準(Ⅶ)(Ⅷ)(Ⅸ)(Ⅹ)

場所 セーシェル諸島北東部のプラスリン島の原生林

特徴 プラスリン島の原生林にあるわずか0.195㎢の小さな自然保護区

原始植生の名残とされるフタゴヤシが生育する。

「メ」はフランス語で5月。最初の所有者が5月に土地の権利を得たため「5月の谷」と名付けられた。

Wikipedia→メ渓谷自然保護区

◯バーバートン・マコンジュア山脈

(自)南アフリカ 2018年

登録基準(Ⅷ)

場所 南アフリカの北東に位置。

特徴 バーバートン・マコンジュア山脈は世界最古の1つであるバーバートン・グリーンストン・ベルトの4割を占める。

2019年には33億年前の火山岩の中から地球外有機物が発見された。

Wikipedia→バーバートン・マコンジュア山脈

◯フレーデフォート・ドーム

(自)南アフリカ 2005年

登録基準(Ⅷ)

場所 南アフリカ中央 ヨハネスブルクの南西。

特徴 世界最古にして最大、最深の隕石痕。世界遺産登録は隕石痕の周りを含め約300㎢の範囲。

この隕石の衝突によって地殻変動が引き起こされ、生物の進化にまで影響を与えるエネルギーを放出したと考えられている。

Wikipedia→フレーデフォート・ドーム

◯トゥルカナ湖国立公園群

(自)ケニア 1997年/2001年範囲拡大/2018年危機遺産

登録基準(Ⅷ)(Ⅹ)

場所 ケニア北部トゥルカナ湖の東岸に位置。

特徴 3つの国立公園を合わせた公園群。シビロイ国立公園、湖に浮かぶ火山島のセントラル・アイランド国立公園、火山島のサウス・アイランド国立公園。

トゥルカナ湖は動植物の貴重な研究地区。

隣国エチオピアでのダム開発による生態系への影響が懸念されることから2018年の世界遺産委員会で危機遺産リストに記載された。

Wikipedia→トゥルカナ湖国立公園群

◯ヴィクトリアの滝(モシ・オ・トゥニャ)

(自)ザンビア/ジンバブエ 1989年

登録基準(Ⅶ)(Ⅷ)

場所 ジンバブエとザンビアの国境地帯にある。

特徴 約20km離れた地点からも確認できるという水煙が立ち昇る。

現在でも浸食が続き滝の位置が上流へと変化している。

Wikipedia→ヴィクトリアの滝(モシ・オ・トゥニャ)

おわりに

「複合遺産」については、地形と生態系の組み合わせを覚えたい。

「自然の景観美」については氷河などの自然景観や、動植物など生態系も絡めて覚える。

「地球生成の歴史」についてはキーワードになる言葉があるので遺産名と特徴をうまく結びつけたい。

世界遺産検定の他にも色々なジャンルの記事を書いてますので気になるジャンルがありましたら読んでいただけると幸いです。

これからも生活の役に立つ記事、楽しい記事を少しずつ書いていきたいと思います!

ではではー!

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