【世界遺産】24宮殿と庭園~アジアの世界遺産

こんばんは、みや兄です!12月12日までは世界遺産検定1級合格に向けての勉強シリーズです。

公式テキストである「すべてがわかる世界遺産大事典(上)(下)」を中心に自分の苦手ポイントメモなどを加えていきたいと思います。

「すべてがわかる世界遺産大事典(上)(下)」
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今日は第24回目ということで「24宮殿と庭園」です

■24宮殿と庭園

◯北京と瀋陽の故宮

(文)中国 1987年/2004年範囲拡大

登録基準(Ⅰ)(Ⅱ)(Ⅲ)(Ⅳ)

場所

中国の首都北京と、中国東北部遼寧省都の瀋陽にある故宮。故宮はかつて紫禁城と呼ばれていた。

「北京の故宮」

北京の故宮は1406年に明の永楽帝が造営を開始し、1421年に都を南京から北京に移したときに居城とした。

高さ10mの城壁で囲われ、東西約750m、南北約960m、総面積約72万㎡。明代には9,000人の女官、10万人の宦官が住んでいたという。

現在残っている建物は17~18世紀に、女真族の王朝である清朝により再建されたもの。漢民族古来の伝統が踏襲される。

北面の神武門と南面の午門を中心軸として、主要な宮殿はほぼ左右対称に配され、故宮中央の乾清門を境に、南は公務を行う外朝、北は住居に用いた内廷に分けられる。=中国古来から伝わる宮殿の建設形式「前朝後寝」にのっとったもの。

故宮の外朝は、南から太和殿、中和殿、保和殿の3つの建物が並ぶ。

太和殿は、「金鑾殿」とも呼ばれ現存する中国最大の木造建築物として有名。創建は1420年で現存しているのは1695年に再建されたもの。皇帝の即位や祭礼など重要な儀式のほか、後に保和殿で行われる科挙の最終試験「殿試」なども実施されていた。

中和殿は、太和殿での大典に関する準備や休息の場所。

保和殿は、殿試のほか皇帝の宴会なども行われた。

北部分の内廷は、乾清宮、交泰殿、坤寧宮の「後三宮」のほか多数の宮院で構成。

それぞれの宮殿は大理石の基礎の上に建造。黄色の瑠璃瓦葺き。赤く塗られた壁や柱。女真族の神事を行う祭壇も設けられていた。

「瀋陽の故宮」

2004年に追加された瀋陽の故宮はさらに女真族の民族色が表れている。

後金のヌルハチと後継者のホンタイジによって1625年着工、1636年完成。

北京の故宮に比べて規模は小さいが、遊牧民族の住居パオを起源とする八角形の建物や、儀式用の柱など、女真族の文化や宗教などが反映された造りになっている。

北京の故宮は故宮博物院として往事の建築物をそのまま利用しており、瀋陽の故宮も博物館として公開されている。

2つの故宮の特徴的な建物は覚える。女真族の色が強く出ていることや、歴史も考察しながら考えると記憶に定着しやすいと思います。

Wikipedia→北京と瀋陽の故宮

◯頤和園:北京の夏の離宮と皇帝庭園

(文)中国 1998年

登録基準(Ⅰ)(Ⅱ)(Ⅲ)

場所

北京の中心部から北西約15kmに位置する。中国に現存する最大かつ最後に建造された皇室庭園。

歴史

12世紀半ばに建造された小規模な離宮を前身とし、1750年に清の乾隆帝が広大な庭園に整備し清猗園と名付けた。中国の名だたる庭園や名景、有名建築の精華を取り入れたもの。

第二次アヘン戦争(アロー戦争)で英仏連合軍に庭園は破壊されるが、1886年に西太后が海軍の経費を流用して復元、頤和園と改称した。

頤和園について

行政、生活、遊覧の三区画にわかれる。大半は遊覧区域で、景勝地として有名な人造湖の昆明湖や、高さ約60mの人造山の万寿山がある。

昆明湖には雨乞いの儀式を行うための竜王廟が築かれた小島があり、十七孔橋で陸地と結ばれている。

万寿山周辺には、昆明湖畔の排雲門から排雲殿、八角形の仏香閣、山頂の仏教施設の智慧海まで大規模な建築物がほぼ一直線に配置されている。

万寿山北側は「後山」と呼ばれ、チベット仏教の寺院を模した四大部洲や蘇州の街を再現し乾隆帝が宦官たちと「買い物ごっこ」を楽しんだとされる蘇州街がある。

西太后と光緒帝の執務室の仁寿殿、宴を催すための徳和園など、西太后が莫大な予算を投じて建築した華麗な建築物が残る。

頤和園西太后がキーワード。昆明湖や万寿山周りもおさえておく。

Wikipedia→頤和園:北京の夏の離宮と皇帝庭園

◯昌徳宮

(文)韓国 1997年

登録基準(Ⅱ)(Ⅲ)(Ⅳ)

場所

ソウル市の北東にある。

歴史

1405年 朝鮮王朝3代太宗により、法宮(正宮)である景福宮の離宮として建設。

1592年 文禄の役の際に豊臣秀吉が派遣した遠征軍により焼失

昌徳宮が再建され、その後約270年に渡って法宮として使用された。

建造物など

現存する韓国最古の木造二層式門といわれる敦化門、重層入母屋造りの正殿仁政殿、国王が執務をしていた宣政殿など13棟の木造建築が現存。

宮殿の北に広がる秘苑と呼ばれる庭園は、周囲の自然環境を見事に取り入れている。

■東アジアにおける宮廷建築の代表作。景福宮の離宮として昌徳宮は造られたこと、秘苑と呼ばれる庭園はキーワードとして紐付ける。

Wikipedia→昌徳宮

◯承徳の避暑山荘と外八廟

(文)中国 1994年

登録基準(Ⅱ)(Ⅳ)

場所

北京の北東約250km、河北省の承徳にある避暑山荘。

歴史

1703年 康熙帝が着工。

1792年に乾隆帝が完成させた。

中国江南地方の水郷や北方地方の草原といった自然美と、様々な宮殿様式を組み合わせ、中国全土の縮図ともいえる景観を作り出した。

外八廟の特徴

避暑山荘の東と北を取り囲むよう丘陵地帯に造られた寺廟群の総称。

1713年に溥仁寺が建てられたあと約66年の歳月をかけて完成。

初期の2つの寺院は漢族の伝統建築様式にのっとったものだが、以後のものはチベットの建築様式に従っており、少数民族との融和を目指したことがうかがえる。

■中国各地の名勝を再現した皇帝の避暑地で、キーワードの溥仁寺や、その建築様式の歴史を軽く振り返るのが必要かなと思います。

Wikipedia→承徳の避暑山荘と外八廟

◯蘇州の園林

(文)中国 1997年/2000年範囲拡大

登録基準(Ⅰ)(Ⅱ)(Ⅲ)(Ⅳ)(Ⅴ)

場所

江蘇省東部、長江下流のデルタ地帯の南に位置する蘇州。

歴史

いくつもの水路がある水の街で、北方への物流の拠点となる。

主に16~18世紀に街の官僚や豪商、文人が私的に築いた古典庭園群。8つの庭園が世界遺産に登録されている。

蘇州の園林の特徴

豊かな水を利用した池を中心としているのが特徴。楼閣や回廊などで構成される庭園は、明朝様式として各地に広がる。

「拙政園」=唐の詩人、陸亀蒙の私邸で蘇州最大の規模を誇る庭園。

「留園」=巨岩の「冠雲峰」など築山の見事さで知られる庭園。

「拙政園」「留園」は中国四大名園に数えられる。

水の都として文人達が競った名園。私的に築いたということ、中国四大名園の「拙政園」と「留園」はおさえておきたい。

Wikipedia→蘇州の園林

◯天壇:北京の皇帝祭壇

(文)中国 1998年

登録基準(Ⅰ)(Ⅱ)(Ⅲ)

場所

北京市に造られている。

歴史

1420年 明の永楽帝が造営した祭祀施設。紫禁城の造営と共に天地壇(後の天壇)を造った。

明・清の皇帝は毎年冬至にこの地を訪れ、五穀豊穣を祈願した。

天壇の特徴

敷地内は祈年殿、皇穹宇、圜丘壇が南北一直線に並ぶ。

祈年殿は現存する中国最大の祭壇。大理石の基壇上に藍色の瓦を葺いた3層の屋根を持つ円形のデザインは、東アジアの建築に大きな影響を与えたとされる。

圜丘壇は皇帝がその年の出来事を天に報告した。

■明・清の歴代皇帝が天と交信した聖地であり、祈年殿は中国最大の祭壇。祈年殿はビジュアル問題で出そうなのでテキストP156を見ておく。

Wikipedia→天壇:北京の皇帝祭壇

◯砂漠の城クセイル・アムラ

(文)ヨルダン 1985年

登録基準(Ⅰ)(Ⅲ)(Ⅳ)

場所

ヨルダンの首都アンマンの東方、シリア砂漠の西側。

歴史

8世紀初頭 ウマイヤ朝のカリフが酒宴や入浴を楽しむために築いた離宮。保存状態が良い。

隊商宿を増改築した石造りの建物で、謁見の間とハマム(浴場)に分かれる。

謁見の間はモザイクタイルで覆われ、壁や天井はフレスコ画で彩られている。

ハマム(浴場)は裸婦などイスラム社会では珍しい図柄のフレスコ画に覆われている。

■裸婦のフレスコ画があることから浴場であるハマムを覚えるのに「浴場で欲情」と寒いギャグを交えて覚えると無駄に忘れない。関係ないけどウマイヤ朝とうまい野鳥も同音異義語。

Wikipedia→砂漠の城クセイル・アムラ

◯ゴレスタン宮殿

(文)イラン 2013年

登録基準(Ⅱ)(Ⅲ)(Ⅳ)

場所

テヘラン歴史地区の中心にある。

歴史

18世紀末に成立したカジャール朝時代の最高傑作とされる建造物群。

初期ペルシア工芸品と西洋建築技術の融合の成功例。

1779年 テヘランを首都とおいたカジャール朝の行政上の中心地。

ゴレスタン宮殿の特徴

水路と植物で構成された庭園を囲むように建つ宮殿群。

19世紀の高価な宝飾品も大きな特徴。

18世紀の建築や科学技術の要素に、伝統的ペルシア由来の芸術品や工芸品を融合させた新しい様式の代表例。

初期ペルシアと西洋建築技術の融合がキーワード。カジャールという名前、クロノトリガーの古代文明の都市だったのでそのイメージも組み合わせて覚えたい(主観)

Wikipedia→ゴレスタン宮殿

◯イスファハーンのイマーム広場

(文)イラン 1979年

登録基準(Ⅰ)(Ⅴ)(Ⅵ)

場所

イラン中部の都市イスファハーン。乾燥地帯であるイラン高原のほぼ中央にあるオアシス都市。

歴史

16世紀 イスラム王朝のサファヴィー朝が興る。

1598年 サファヴィー朝5代皇帝のアッバース1世はイスファハーンを首都とし、コーランに記された楽園を手本とする壮大な都市建設に着手。

旧市街に隣接して新市街を建設、その新旧市街を結ぶところに広場を築いた。

16世紀末から17世紀にかけてイスファハーンは「イランの真珠」と言われる美しい都市として発展。

1979年 イラン革命以後、中心にあった「王の広場」は「シーア派の指導者」を意味する「イマーム」から「イマーム広場」に改称された。

イマーム広場の特徴

南北510m 東西160mの巨大広場。

2層構造の回廊に囲まれ、四辺に重要な建築物が配されている。

広場はポロの競技場として使われたり、式典や公開処刑なども行われ、政治、社会、文化が結び付く場であった。

回廊の1階部分は現在も商店が入り、広場を見下ろすアリー・カプー宮殿の2階テラスは皇帝が広場のイベントを見たり、広場の人々と面会するために使われたとされる。

イマームのモスクなどは彩色タイルによって彩られたアラベスク文様があしらわれ、イランのイスラム文化がアッバース1世の時に絶頂を迎えたことを示す。

旧市街との間にはバザール(常設市場)が発展、各地から数多くの商人や芸人が集まった。

広場周辺の主な建築物

イマームのモスク(広場南側)

1630年 アッバース1世の命で完成したモスク。

高さ47mの巨大な青いドームに4基のミナレットを備えたイラン建築の最高傑作の一つ。

入口にあたるイーワーン上部には鍾乳石(スタラクタイト)を模した「ムカルナス」と呼ばれる装飾。

内部には入口のイーワーンとは別の4つのイーワーンで囲まれた四角い中庭がある。四方を囲まれた形式は「チャハル・イーワーン形式」と呼ばれる。

中庭はモスクをメッカの方角に合わせるため、イマーム広場から45度ずれている。

アリー・カプー宮殿(広場西側)

15世紀ティムール朝の宮殿にアッバース1世が2層の建物を付設したものでイラン最古の高層建築。

内部は鳥や人物の細密画で埋め尽くされ、迎賓館としての役割も担った。

シャイフ・ロトフォラー・モスク(広場東側)

黄色のタイルで飾られたドームが特徴的。イラン人が「世界でもっとも美しいモスク」と自負。

アッバース1世の父の名を冠した王家専用のモスク。中庭やミナレットを持たない。

イマームのモスクが「男性のモスク」と呼ばれるのに対し「女性のモスク」と呼ばれる。

カイセリーヤ門(広場北側)

バザールの入口。バザールはここから2kmほど北のマスジェデ・ジャーメまで続いている。

※マスジェデ・ジャーメについては35回目に行う予定の「宗教・宗教関連遺産(イスラム教)」のところで説明予定です。

世界の半分と言われたイスファハーンの広場。イマーム広場の4つの建築物はおさえておきたい(名前が難しいので)

Wikipedia→イスファハーンのイマーム広場

◯ラホール城とシャーラマール庭園

(文)パキスタン 1981年

登録基準(Ⅰ)(Ⅱ)(Ⅲ)

場所

パキスタン北東部

歴史

16世紀後半 ムガル帝国3代アクバル帝はラホールに都を置き、古い砦を再建しラホール城を築いた。

その後歴代皇帝により増改築が繰り返された。

ラホール城の特徴

城内は白大理石をふんだんに用いた「真珠のモスク」や、40本の円柱を配した「40本柱の間」などがある。

シャーラマール庭園の特徴

1642年 シャー・ジャハーン帝がラホール郊外に造営した典型的なペルシア式泉水庭園

庭園周辺の外壁の劣化や道路拡張による給水設備の破壊などのために、2000年から2012年までは危機遺産リストにも記載された。

■ラホール城の城内についてと、アクバル帝とシャー・ジャハーン帝について簡単におさえておく。

Wikipedia→ラホール城とシャーラマール庭園

おわりに

「24宮殿と庭園」については、その歴史と人物、遺産の特徴を結び付けて覚えると良いと思う。時代を考える上でどの王朝かがポイント。

世界遺産検定の他にも色々なジャンルの記事を書いてますので気になるジャンルがありましたら読んでいただけると幸いです。

これからも生活の役に立つ記事、楽しい記事を少しずつ書いていきたいと思います!

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