【世界遺産】22日本の自然遺産②(小笠原諸島/屋久島/🆕奄美・徳之島・沖縄北部・西表島)

こんばんは、みや兄です!12月12日までは世界遺産検定1級合格に向けての勉強シリーズです。

公式テキストである「すべてがわかる世界遺産大事典(上)(下)」を中心に自分の苦手ポイントメモなどを加えていきたいと思います。

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今日は第22回目ということで「22日本の自然遺産②(小笠原諸島/屋久島/🆕奄美・徳之島・沖縄北部・西表島) です

■22日本の自然遺産②(小笠原諸島/屋久島/🆕奄美・徳之島・沖縄北部・西表島)

◯小笠原諸島

(自)日本(東京) 2011年

登録基準(Ⅸ)

登録基準(Ⅸ)

海洋島の小笠原諸島では、長期間隔絶した環境での進化や適応放散など様々な進化様式における独特の種分化が進んだ。

遺産価値総論

小笠原諸島は一度も陸続きになったことがない海洋島。

世界遺産には聟島列島、父島列島、母島列島の3列島からなる小笠原群島を中心に、火山列島である北硫黄島、南硫黄島、孤立島である西之島など30余りの島々の陸域と、父島属島の南島周辺の一部海域を含む総面積79.39k㎡が登録されている。

バッファーゾーンのかわりに東京湾まで続く「世界遺産管理エリア」を設定している。

小笠原群島は地殻のプレートが沈み込むことで形成される「海洋性島弧」に分類される。

陸産貝類や維管束植物は例外的に高い固有種率を示している。

歴史

1593年 南洋探検を行った小笠原貞頼によって発見されたと伝えられている。

1675年 江戸幕府が調査した船が父島と母島に「此島大日本之内也」という碑を残した。

1800年代 欧米の捕鯨船が立ち寄るようになった。

1830年 5人の白人と25人のハワイ人が初の入植者として移住を果たした。

1876年 小笠原諸島は国際的に日本の領土として認められた。

小笠原諸島の英語名「ボニン・アイランズ」は日本語の「無人島」が語源とされる。

遺産の概要

①独自の進化を遂げた生態系

生物集団が極端に偏ってるという特徴。

陸生生物は在来の爬虫類はオガサワラトカゲ、ミナミトリシマヤモリの2種のみ。

在来の哺乳類はオガサワラコウモリ1種のみ。

固有種や固有亜種が多く、自然分布する昆虫の25%、陸産貝類の94%が固有種

固有属のカタマイマイ属は種数が多く、同所的適応放散や、適応放散を観察できる。

②小笠原の植生

固有種が占める割合が多い。

維管束植物の固有種率が高く、在来種441種のうち161種が固有種。

ブナやシイ、カシなどはまったく存在していない。

③固有種と絶滅危惧種

ザトウクジラやマッコウクジラなど23種のクジラ種が生息確認。近海での繁殖も確認されている。

小笠原群島の沿岸海域にはミナミハンドウイルカやハシナガイルカが出現し、ミナミハンドウイルカは小笠原群島に定住していると考えられている。

鳥類の定着している種も限られており、確認されている195種の鳥類のうち14種が絶滅危惧種か準絶滅危惧種に指定されている。

陸鳥では固有種1種(メグロ)、固有亜種7種(オガサワラノスリ、オガサワラヒヨドリ)を含む8種が確認されている。

固有種を守る小笠原諸島の管理計画は「小笠原諸島世界自然遺産地域科学委員会」が中心となり策定。

基本方針は「①優れた自然環境の保全」「②外来種による影響の排除・回避」「③人の暮らしと自然の調和」「④順応的な保全・管理計画の実施」など。

外来種問題はノヤギの一部やノブタの根絶は達成されるも、グリーンアノールの駆除などの課題が多い。

■小笠原諸島はその生物固有性を中心に海洋性島弧として隔絶された地域ならではの進化を遂げてきたことをおさえる。

Wikipedia→小笠原諸島

※全然関係ありませんが、昔、おがさわら丸で小笠原父島に行ったことがあります。着発というほぼタッチ&ゴーの旅でしたが、小笠原諸島にいきたい人がおりましたらその船の様子を以前記事にしたので貼っておきます。

【コロプラ】29/小笠原強行旅~全国制覇旅行記【全国制覇】

◯屋久島

(自)日本(鹿児島) 1993年

登録基準(Ⅶ)(Ⅸ)

登録基準(Ⅶ)

樹齢数千年の独特な樹形のスギが林立している景観が特徴的。

登録基準(Ⅸ)

高温湿潤な気候で日本固有種のスギが他の地域とは異なる形態で分布している。

過去の寒冷期に落葉広葉樹が南下しなかったため、屋久島には針葉樹林としてのスギが現存している(違存固有)

亜熱帯から亜高山帯まで顕著な植生の垂直分布が見られ、種の分布が森林の発達や多雨による保温効果などにより拡散的に分布されている点も評価された。

遺産価値総論

海岸線から山岳地帯まで急激に標高が変わる島内では、亜熱帯から暖帯、さらには温帯まで様々な気候が広がっている。

そのため亜熱帯植物から亜寒帯植物まで様々な植物が垂直分布している。

特に象徴的なのがスギで、樹齢1000年を超えるものは「屋久杉」と呼ばれる。屋久杉は日本固有種のスギが屋久島の特殊な環境で生育されたもので、直径3~5mにも達する。

屋久杉は標高600mから1,800m地点まで分布しており、現在2,000本以上の生育が確認されている。

屋久島は地殻変動で海中に陥没し、その後山陵部が再び隆起して形成されたと考えられている。

氷期に九州と陸続きになりニホンザルやニホンジカが渡るが、間氷期に九州から切り離され「ヤクザル」「ヤクシカ」といった固有亜種へと変わっていった。

①屋久島の歴史的背景

西暦600年頃に記された古文書が屋久島に関する最初の記録。

屋久島は霊山として信仰され、屋久杉の伐採は行われていなかったとされる。

江戸時代に屋久島を領有していた薩摩藩が屋久杉の伐採を開始。200年間に渡り続けられた。

明治維新後に屋久島の森林の大部分は国有林となる。

1923年 「屋久島国有林経営の大綱」いわゆる「屋久島憲法」が策定される。

1924年 屋久島のスギの原生林は天然記念物に指定されるが、人工造林などに伴う天然の屋久杉の伐採は続いた。

1964年 屋久杉が多く残る地域が九州の霧島と共に国立公園に編入されると、屋久杉の保護意識が大きく高まる。

1980年 天然の屋久杉はMAB計画の生物圏保存地域に指定。

2005年 島の北東部がラムサール条約登録地となる。

2012年 霧島と切り離され「屋久島国立公園」として独立。

②屋久島の地形と気候

九州の骨格である九州山系が大隅半島の先端で地殻変動のために陥没し、その後もとの山陵部が隆起して屋久島や種子島になったと考えられている。

屋久島は北緯30度、亜熱帯性気候の北限であると共に、シベリア気団の影響を受ける南端に位置している。高温湿潤で水温の高い黒潮の影響から「月に35日雨が降る」と言われるほどの多雨地帯である。

◯具体的な遺産価値

①植物の垂直分布

海岸地帯から標高1,000m以上の高山地帯まで標高が急激に変化し、標高が上がるごとに植生が変わる「植物の垂直分布」が見られる。

海岸から標高100m付近→亜熱帯性植物=アコウ、ガジュマル、メヒルギなど。

標高700~800m付近まで→暖温帯常緑広葉樹林=シイ類、カシ類など。

標高700~1,200m付近→冷温帯針葉樹林

山頂部→低木林=ヤクシマダケ、ヤクシマシャクナゲなど

標高1,600m付近では日本最南端の高層湿原が広がり、ミズゴケやコナスミレなどが見られる。

日本などの冷温地帯に広く群生するブナやミズナラは屋久島では確認されていない。

②固有の動物

多くの固有種や亜種を含む動物が生息。

ヤクシカ、ヤクザル、ヤクシマジネズミ、ヤクシマヒメネズミの4種の固有亜種を含む16種の哺乳類。

ヤクシマカケス、ヤクシマヤマガラの2種の固有亜種を含む167種の鳥類。

爬虫類15種、両生類8種、昆虫約1,900種の生息が確認されている。

③屋久杉

屋久島のスギは、島の中央山岳地帯である「奥岳地域」を中心とする標高600m~1,800m付近にかけて多く分布している。

屋久島は花こう岩の地盤、土壌に養分が少なく、スギの生長のスピードが遅いので年輪の幅が狭くなり、硬くなった幹には他の地域の6倍以上の樹脂が蓄えられている。

樹脂の防腐・防虫効果が屋久島のスギの長寿の理由と考えられている。放置された木材が内部は腐朽せず「土埋木」として利用されている。

腐りにくい屋久杉は倒木更新、切り株更新が起こりやすく、これにより屋久島独特の景観が生まれている。

※切り株更新=倒れた幹や切り株に新しい芽が吹き生長する現象。

■屋久島の特徴的な植生「縄文杉」「植物の垂直分布」はマスト。屋久島憲法を含めた歴史の流れもおさえておきたい。

Wikipedia→屋久島

◯奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島

(自)日本(鹿児島/沖縄) 2021年

登録基準(Ⅹ)

登録基準(Ⅹ)

大陸から離れ分離結合を繰り返しながら孤立した過程において、アマミノクロウサギ、ヤンバルクイナ、イリオモテヤマネコなど独自に進化した多様な生物が見られること。

多くは絶滅が危惧されている希少種で、生物多様性を保全する上で重要な地域である。

遺産価値総論

日本列島の九州の南端から台湾との間の海域に、約1,200kmに渡って弧状に点在する琉球列島に位置。

中琉球の「奄美大島」「※徳之島」「沖縄島」と南琉球の「西表島」の4つの島の5つの構成要素からなる。

※徳之島の推薦候補地は2つに分かれている。

・推薦地について

奄美群島国立公園、やんばる国立公園、西表石垣国立公園の特別保護地区、第1種特別地域又は奄美群島森林生態系保護地域、やんばる森林生態系保護地域、西表島森林生態系保護地域の保存地区として厳正に保護されている地域の一部。

・気候や動植物

温暖・多湿な亜熱帯性気候。主に常緑広葉樹多雨林に覆われる。推薦地を含む4地域は日本の国土面積の0.5%に満たないが極めて大きな割合を占める種が生息。

日本の陸生脊椎動物の約57%がこの地域に生息、そのなかに日本の固有種の脊椎動物も44%も含まれている。

国際的な絶滅危惧種も多く、IUCNのレッドリストにも記載されたアマミノクロウサギは奄美大島と徳之島でしか見られず、1種1属で近縁種は存在しない。

沖縄島北部のヤンバルクイナは絶滅に陥りやすい島嶼の無飛翔性クイナ種の1種。

西表島だけに生息する特別天然記念物のイリオモテヤマネコ

奄美大島近隣のみで確認されている固有種のルリカケス

沖縄島北部のスダジイの天然林に生息する固有種のオキナワトゲネズミなど固有種の数も非常に豊富。

歴史

①中期中新世(~約1,200万年前)

推薦地は大陸の東端に位置し、大陸と共通の陸生生物相を有していたと考えられる。

②後期中新世~更新世初期(約1,200万年前~約200万年前頃)

②ー1 沖縄トラフが拡大し、中琉球が分断されアマミノクロウサギやトケネズミ類、トカゲモドキ類、ハブ、ハナサキガエル類、サワガニ類などが隔離された。

②ー2 鮮新世(約500万年前~約260万年前)には南琉球が大陸から分断され、ヤエヤマセメルハコガメやキシノウエトカゲ、サキシマハブ、ハナサキガエル類の陸生生物が南琉球に隔離された。

③更新世初期~現在(約200万年前~)

③ー1 大陸では中琉球と共通の祖先種をもつ陸生生物が絶滅していき、中琉球は違存固有な陸生生物相が形成される。

③ー2 気候変動(氷期ー間氷期)に伴う海面変化で、近隣の島嶼間で分離・結合が繰り返され、生物の分布が細分化され、中琉球、南琉球のそれぞれで島嶼間の種分化が進行した。

③ー3 イリオモテヤマネコとリュウキュウイノシシは、大陸に最近縁種が分布することから氷期の海面低下で南琉球と大陸の間の距離が小さくなった際に、大陸から海を渡って南琉球に侵入してきたと考えられる。

具体的な遺産価値

奄美大島

島の80%が森林で、年間3,000mm以上もの大量の雨により、亜熱帯性常緑広葉樹林と熱帯系の樹林、シダ類などによる豊かな森に覆われている。安定した水量のある住用川河口には国内最北限のマングローブ林が広がっている。

島に残された生物は、アマミノクロウサギやアマミトゲネズミなどが生息している。

徳之島

山岳地帯にはスダジイやオキナワウラジロガシなどの常緑広葉樹が優占する原生林が広がりアマミノクロウサギやトクノシマトゲネズミ、オビトカゲモドキ、トクノシマエビネなどが生息している。

沖縄島北部

沖縄島北部のやんばる地区は約80%が森林で亜熱帯性の多雨林に覆われている。最高峰の与那覇岳においては年間3,000mmもの降雨量により豊かな森が広がっている。ヤンバルクイナ、ノグチゲラ、オキナワトゲネズミなどの希少生物が生息。

西表島

沖縄県で沖縄本島に次ぐ二番目に大きな島。標高400mほどの山々が海岸線にせまり、島の90%が亜熱帯の原生林で覆われている。

大小あわせて約40の川が流れ、その多くの河口にマングローブ林が広がっている。仲間川流域のマングローブ林は日本に植生するマングローブ林の25%に相当する。

西表島には肉食のイリオモテヤマネコが小規模な島の環境に適応進化し生態系の頂点に君臨。カンムリワシ、アカヒゲ、セマルハコガメ、キシノウエトカゲなどが生息している。

■新しく登録された遺産なので要チェック。4つの島5つの地域、生物の進化や多様性、絶滅危惧種などをおさえておくといい(のかな?)

Wikipedia→奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島

おわりに

「小笠原諸島/屋久島/奄美・徳之島・沖縄北部・西表島」については、独特の自然環境についてと、その自然環境が生み出した植物や動物の特徴などを網羅するといいと思っています(主観)

世界遺産検定の他にも色々なジャンルの記事を書いてますので気になるジャンルがありましたら読んでいただけると幸いです。

これからも生活の役に立つ記事、楽しい記事を少しずつ書いていきたいと思います!

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